キャリアサポートプログラム(CSP)
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さまざまな物差しへの理解と個の力を武器に、国際社会にはばたけ! さまざまな物差しへの理解と個の力を武器に、国際社会にはばたけ!

実業界のキーパーソンから、
社会を生き抜くためのヒントを学ぶ特別講義。

キャリアサポートプログラムの取り組みのひとつとして、地域の実業界などからキーパーソンを講師に招く特別講義が今年度からスタート。各界で活躍し広い知見を持つトップビジネスパーソンのお話から学生たちが多くを学び取り、卒業後の生き方やキャリアデザインについて深く考えるきっかけづくりをすることを目的としています。記念すべき第一回は、2017年5月31日、中日新聞社代表取締役社長・小出宣昭氏(現 顧問・主筆)を東海学園大学名古屋キャンパスに招いて開催。およそ300名の学生たちに向けて、「これからの世界」をテーマに、ジャーナリスト出身の経営者ならではの深い教養、幅広い視点に基づいたお話をしてくださいました。
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世界を知るジャーナリストならではの視点で
国際社会のスタンダードをレクチャー。

小出氏は、東海中学校・高校、早稲田大学政治経済学部を経て、中日新聞社の前身である中部日本新聞社に記者として入社。その後、ロンドン特派員、社会部長、名古屋本社編集局長、常務などを経て2011年6月より2017年6月まで、中日新聞社社長を務めました。講義当日は、東海学園ネットワークの大先輩として学生たちの前に立った小出氏。「これからの世界」という大きなテーマながら、身近なたとえや興味深いトピックをまじえながら、フランクな口調で学生たちに語りかけました。強調したのは、さまざまな物差し(価値観や判断の基準)を持つことの重要性。「国際的であるとは、さまざまな物差しで生きている世界中の人々の考え方を理解し、お互いを尊重すること。東海学園の建学の思想=共生」とも通じると思います。」と、これから国際社会で活躍する人材になるための素養について、世界や日本の宗教や生活文化に触れながら語りました。また、属性ではなくあくまで個人のスキルや資質、物の考え方が重視される欧米社会のスタンダードにも言及。「私は新聞記者として海外駐在も経験しましたが、『どこの新聞社ですか?』とは尋ねられたことはありません。彼らにとって意味があるのは、Mr.小出はどういう男なのかということ」と、ジャーナリストとして世界で活躍した自らの経験をもとに、個の力、そのアピールの重要性について語ってくれました。さらに、頻発するテロなど最新の国際情勢にも触れながら、ニュースから世界の歴史に興味を持ち国際社会への理解を深めることの大切さ、社会のデジタル化が加速する今だからこそ力を発揮する、人の心を動かす「アナログの情報の強さ」についても訴求。学生たちは、時に身を乗り出しながら真剣に聞き入っていました。
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講義を踏まえ、学生たちから相次いだ
“核心をつく質問”。

「人生には、寄り道も大切。若い皆さんには、ぜひ寄り道をして、自分の可能性を広げて欲しい」と締めくくった小出氏。講演終了後の質疑応答では、講演の内容を踏まえ学生たちが積極的に挙手して質問を投げかけました。教育学部3年生の男子学生のひとりは、日本の国防問題と憲法改正について、別の学生は、欧米と日本の国民性やビジネス文化の違いをどのように捉えるべきか、また変えていくべきかについて質問。どちらも「核心をつく非常に鋭い質問」と小出氏を唸らせ、講演の内容をさらに深く掘り下げたお話につながりました。短い時間でしたが、今回の特別講義は学生たちの視点を広げ、自ら考える力を刺激する機会となったようです。
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